公開日:2019年9月19日
ファミマや駅、店舗で宅配受け取りAmazon Hub開始
アマゾンジャパンは9月、消費者がアマゾンで購入した商品をコンビニや店舗等で受け取ることができる「Amazon Hub(アマゾン ハブ)」の日本でのサービスを開始しました。
Amazon Hubでの荷物受け取りのサービスには2つのパターンがあり、一つはセルフサービス受け取りが可能な「ロッカー」、もう一つは店舗スタッフから荷物を受け取る「カウンター」です。
アマゾンジャパンは、ロッカーとカウンターそれぞれを年内に100~200ヶ所を、東京都や神奈川県内に設置する予定を掲げています。
主な受け取り場所
出典:Amazon.co.jp
しばらくは、東京都や神奈川県内等の都市部への設置に限られます。
第一期の設置は9月で、場所は下北沢駅、経堂駅、成城学園前駅、生田駅、祖師ヶ谷大蔵駅、読売ランド前駅。
第二期の設置は年内を予定しており、場所は世田谷代田駅、小田急梅ヶ丘第一駐車場、オダクル千歳船橋第一(駐輪場)、オダクル豪徳寺第三(駐輪場)となります。
小田急電鉄への設置は日本国内初
小田急電鉄による小田急線駅構内、そして駐輪・駐車場スペースへの設置は、Amazon Hubロッカーの鉄道会社への導入としては、日本国内初の試みとなります。
小田急電鉄はこれまでもさまざまな宅配業者、ECサイト等の荷物の受け取り施設として、オープン宅配型ロッカーの設置を進める試みをおこなっており、全線の約6割に導入されているという実績があります。
Amazon Hubでの荷物受け取り方法
出典:Amazon.co.jp
Amazon Hubロッカーでの受け取りを希望すると、宅配業者が希望したロッカーへの配送をおこないます。
ロッカーに荷物が配送されると、利用者には受け取り準備完了の通知メールが送信され、そのメールに記載されているバーコードをAmazon Hubロッカーのスキャナーに読み込ませることで、自分宛ての荷物を受け取ることができる仕組みです。
Amazon Hubロッカーに荷物が配送されてから受け取るまでの保管期間は3日間あり、通勤や通学等で日常的に駅を利用している人にとっては、スムーズな荷物受け取りの方法となるでしょう。
なお、米国ではロッカーを使って返品も行えますが、今回のサービス開始では対応していません。
出典:Amazon.co.jp
一方、Amazon Hubカウンターは、ロッカーの代わりにユーザーが良く利用する店舗の配送をおこないます。
受け取り準備完了の通知メールが送信されるのはロッカーと同様で、受け取る際は、店舗スタッフにバーコードをスキャンしてもらい、荷物を受け取ります。
こちらの保管期間は14日間と、ロッカーに比べて長めです。
現時点での提携企業は、ファミリーマート、小田急電鉄、富士シティオ、東京海上日動、昭和女子大学、りらく、ecbo、大学生協事業連合と多岐にわたり、中小企業との提携も検討されています。
駅や店舗に設置されるメリット
もっとも大きなメリットは、日常的に利用する場所でのスムーズな荷物受け取りを実現できるところでしょう。
荷物の受け取りのためにスケジュールを調整するのが難しい人のストレスを軽減し、近年大きな問題となっている、宅配の再配達の発生を大きく削減することもできます。
また、普段利用している駅や店舗の利便性が更に高まり、店舗はコストをかけずに遊休スペースを活用できるほか、一般消費者が店舗に訪れるきっかけとしても大きなメリットがあります。
宅配大手もロッカーの設置を進めていますが、今回の大手ECプラットフォーマーの参入は、宅配ロッカーの認知向上にもつながるのではないでしょうか。
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